県議選投開票日に「こども模擬選挙」 市民団体が企画
有権者一歩手前の子どもたちに、4月9日の埼玉県議選投開票日に模擬選挙を体験してもらう企画が、さいたま市見沼区で進んでいる。立候補予定者に質問をぶつけ、回答を踏まえて投票箱に投票用紙を投入する本番さながらの内容。4日は模擬選挙に向けたワークショップがあり、議論して質問項目をまとめた。
企画したのは、さいたま市や上尾市などの住民有志でつくる「さいたまこども選挙実行委員会」。昨年10月に神奈川県茅ケ崎市の市長選で同様の取り組みがあったことを知ったメンバーの会社員北浦宏幸さん(41)らが、12月ごろから準備してきた。県内を網羅する県議選で、投票所の設置可能な場所や定数が少なめの選挙区を検討し、定数2の見沼区を選んだ。
4日は小学1年~高校1年生の計6人が参加。「子どもがもっと楽しく遊べるようになるにはどうしたらよいか」など子ども目線の内容から、「座右の銘は何か、政策と絡めて教えてほしい」などの本格的な内容まで、バラエティーに富んだ質問をまとめた。
実行委は、同区が選挙区の立候補予定者へ質問を送り、候補者の回答を模擬選挙当日に何らかの方法で示し、それらをもとに投票してもらうという。投票結果は翌日以降に公表予定。
北浦さんは「選挙を身近に感じてくれれば主権者教育につながるし、こども基本法の施行が近いこのタイミングで、子どもたちが自分で考えて選ぶ体験をするのは大きな意味がある」と期待する。
参加したさいたま市北区の中学3年中山智寛(ちひろ)さん(15)は「選挙や政治の話は難しそうと避けていたけど、案外身近なことを考えることなんだなとわかった。友達に一緒に模擬選挙に行こうと言ってみます」と話した。
模擬選挙は4月9日午前10~午後3時、見沼区のNPO法人さいたまユースサポートネットのアリーナで。県内の小学1年生から17歳まで、だれでも参加出来る。申し込みや料金は不要。問い合わせは実行委(saitamakodomosenkyo2023@gmail.com)へ。(岩堀滋)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら