「女性の一生は波乗りの連続」 産婦人科医が企業に求める理解と支援
女性の健康を考える「Think W-Wellness」プロジェクトのキックオフイベント「ダイバーシティー経営成功の鍵は女性の健康!」が2月20日、東京都内で開かれ、東京大大学院医学系研究科産婦人科学講座の大須賀穣教授が基調講演した。大須賀教授は「女性の一生は、波乗りの連続だ」と語り、月経に関する疾患や更年期症状といった女性の健康課題に対して、企業に理解と支援の必要性を訴えた。
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イベント「ダイバーシティー経営成功の鍵は女性の健康!」の模様は、3月31日まで無料でオンライン視聴できます。
女性の一生は、波乗りの連続で、女性の体内のホルモン環境は、激しい波のように常に変化している。
特に大きなビッグウェーブが、卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」の血中濃度が、性成熟期には高く維持されているが、閉経前後の更年期に急激に下がること。ビッグウェーブとは別に、毎月起こる波が、月経周期で繰り返されるホルモン変動だ。月経に伴う強い痛みなどがある月経困難症は、強いほど労働損失が大きい。職場に来てもパフォーマンスが上がらない。月経困難症を放置すると、子宮内膜症になると言われている。様々な痛みや不妊症、早産の原因になり、卵巣がんが増えるなどおそろしい病気だ。昨年1月、フランスのマクロン大統領は「女性の問題ではなく社会の問題」と子宮内膜症対策を発表している。
月経前症候群(PMS)は…

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