「部長が会議で9割しゃべる」を壊すには JALが取り組む研修

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 2月20日に東京都内で開かれた、女性の健康を考えるプロジェクト「Think W-Wellness」キックオフイベントのパネルディスカッションでは、「経営者が語る『ダイバーシティー経営成功の鍵は女性の健康!』」をテーマに、メルク・ベトナム社長の池田秀子さん、日本航空代表取締役副社長執行役員の清水新一郎さん、早稲田大大学院経営管理研究科早稲田大ビジネススクール教授の入山章栄さんが、組織に多様性が必要な理由や、そのために必要な組織のあり方について意見を交わした。(コーディネーターは林尚行・朝日新聞政治部長)

3人が登壇したイベントの視聴申し込みはこちら

Think W-Wellnessイベントの模様は、3月31日まで無料でオンライン視聴できます。

 清水 日本航空は経営破綻(はたん)後、企業理念の最初に全社員の物心両面の幸福追求を標榜(ひょうぼう)し、健康経営を進めている。健康経営の柱の一つが女性の健康で、特に女性特有のがんの検診やリテラシー向上に取り組んでいる。昨年からは生理と不妊、更年期についてセミナーを開き、オンライン相談や治療につなげる実証実験をしている。全社的にオープンに女性の健康課題に取り組むことで、男性社員の理解促進もできた。アンケートでは、「周囲に理解されにくいと思っていたが、人に言うことで解決につながり、気持ちが楽になる」というものがあった。

社長9人中6人が女性

 入山 池田さんは日本企業とグローバル企業の両方を経験しているが、ダイバーシティーや女性の健康への考え方に温度差を感じるか。

 池田 メルクに入社して6年…

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    林尚行
    (朝日新聞GE補佐=政治、経済、政策)
    2023年3月8日10時53分 投稿
    【視点】

    今日は国際女性デー。国内外の企業の経営に携わるビジネスパーソンと一流の経営学者をお招きしたパネルディスカッションのコーディネーターを務めさせていただきました。なぜ政治部長が?と思われるかもしれませんが、毎年発表されるジェンダーギャップ指数で

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