女川原発近くの県道建設 東北電が宮城県の負担分30億円肩代わり

有料記事

池田良
[PR]

 東北電力女川原発宮城県女川町石巻市)の近くで2023年度に着工される県道建設について、東北電が県負担の建設費約30億円を事実上肩代わりする協定を県と結んでいたことがわかった。民間企業が県道建設にお金を出すのは異例だ。

 東北電は24年2月をめどに女川2号機を再稼働させたいとして準備している。原発に出入りする多くの車両が県道を通り、重大事故が起きた際の住民の避難路にもなるとして、東北電の樋口康二郎社長は「受益者負担」と説明している。

 東北電と県によると、協定は22年3月に結んだ。原発の前も通り、女川町と石巻市を結ぶ県道41号のうち、同市内の大谷川浜―小積浜間約1・8キロ(一部、トンネル)を新たに県が整備する。重大事故に備えて設定された「予防的防護措置準備区域(PAZ)」と呼ばれる原発から半径5キロ圏内に新道は位置する。現在の回り道より石巻の市街まで約14分短縮され、2市町の利便性が高まるとしている。完成時期は未定だ。

 総事業費は約67億円。約3…

この記事は有料記事です。残り240文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら