2009年に政権から転落した後の野党・自民党について、自民の下村博文元文科相に聞きました。政権与党ということで付き合いのあった団体は民主支持にまわり「本当の保守団体だけが自民を支持してくれた」「民主にいかないところだけが残りました」と振り返りました。
それは、下村氏も接点が明らかになっている「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」が自民と関係を深める土壌にもつながりました。「元々、自民が主張していた政策に統一教会も賛同している」と語りました。
――野党転落した自民党はどんな雰囲気でしたか。
「党本部では閑古鳥が鳴いて人が来なくなりました。野党では、本当の意味で政策の実現はできませんからバッジをつけているだけで、気力も失せてしまっているような感じです。3分の2ぐらいの議席が減ったわけだから、ものすごい喪失感ですよ」
――支援団体との関係も変わ…
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貴重なインタビューです。民主党が与党だった2009~12年の政権交代が日本政治に与えた影響は民主党政権の混乱という文脈からよく語られますが、その間に野党になった自民党がどう変質し、12年以降の自民党政権にどういう影響を与えたかはあまり語られ
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この記事を読んで、自民党が野党だった当時の資料を漁ってみました。見つかったのは、今から11年近く前、2012(平成24)年5月15日正午から党本部702号で開かれた「社会保障制度に関する特命委員会」の資料です。議題は「今後の社会保障に対する