ANAHD、日本貨物航空を買収へ コロナ禍で好調の航空貨物を強化
松本真弥
ANAホールディングス(HD)は7日、航空貨物輸送を手がける日本貨物航空(NCA)を買収すると発表した。NCAの親会社の日本郵船からNCAの全株式を買い取り、完全子会社にする。航空貨物事業はコロナ禍にあっても好調だったが、足元では運賃が下落傾向にある。買収によって航空貨物事業のネットワークを広げる。
ANAHDと日本郵船が同日、基本合意した。10月1日の買収完了をめざす。貨物専用機はANAHDが11機、NCAが15機所有している。将来は事業の統合や再編も見据える。NCAは日本と欧米をつなぐ路線に強みを持っており、アジアを中心に地盤を持つANAHDにとって航空貨物網の強化が見込める。
ANAHD傘下の全日本空輸(ANA)とNCAは2018年から業務提携している。貨物便の共同運航や貨物スペースの買い取り、ANAから整備士の派遣などで協力してきた。(松本真弥)
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