公園廃止、跡地の利用計画「地元説明会の前に把握」 長野市長が陳謝
子どもの遊び声などへの一部の住民の苦情がきっかけで廃止が決まった長野市の青木島遊園地について、荻原健司市長は7日の記者会見で、2月11日に開いた地元説明会の前に跡地利用の計画があることを把握していたと説明した。説明会で荻原市長は、公園の存廃を再検討する考えを表明していたが、公園存続の前提となる土地借り受けの継続が交渉中であることは明らかにしていなかった。
その後も公園の土地借り受けの交渉はまとまらず、荻原市長は今月1日、市議会で公園存続の断念を表明した。
荻原市長はこの日の会見で、地権者による跡地の利用計画を地元説明会では触れなかったことについて、「地権者と交渉中で明らかにできなかった。(存続の)期待の思いに答えられなかったことを申し訳ない」と陳謝した。
荻原市長によると跡地の利用計画は昨年8月に把握。今年3月末以降の遊園地の利用について、地権者と1月下旬からの借り受け継続の交渉をしていたという。地元説明会では「民と民との契約の話なので触れなかった」と述べた。あらためて存続を期待していた地域住民に説明するかとの記者の質問には「まず区長会の役員のみなさまに決断をしたことについて説明をさせて頂きたいし、そのなかでご相談をさせて頂きたい」と話した。
遊園地に隣接する児童センターを利用する子どもの遊び場を青木島小学校の敷地内に確保する計画については、「関係部局に投げかけているので、できるだけ早い時期にお示しできるように進めていきたい」と述べた。(遠藤和希)
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