ウクライナ東部ドネツク州北部の交通の要所バフムートに対するロシア軍の攻撃が激しさを増し、長く膠着(こうちゃく)状態だった戦線を揺さぶっている。多くの専門家がいずれウクライナ軍の撤退は避けられないとみるが、ゼレンスキー大統領はあえて防衛続行を宣言。ウクライナが今後狙うとされる新たな領土奪還作戦をにらみ、過酷な消耗戦が続きそうだ。
記事のポイント
①バフムートの価値は「戦略的」なものより「象徴的なもの」と米国②ロシアは犠牲をいとわぬ戦術で包囲を進める③撤退臆測のあったウクライナ、防戦継続の理由
ゼレンスキー氏が「防衛続行」で撤退を否定したのは6日のビデオ演説だ。軍トップのザルジニー総司令官らがバフムート防衛を主張したと紹介。「ウクライナに見捨てられてよい場所などない」と述べ、現地に援軍を送ると明らかにした。
ただ、戦況は厳しい。包囲を…

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