香港映画に新しい波、進むローカル化 大阪アジアン映画祭に51作品

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照井琢見
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 「第18回大阪アジアン映画祭」が3月10~19日、大阪市内で開かれる。アジア圏16の国と地域から集めた51作品を、全国に先駆けて上映する。目をひくのは、香港映画の新潮流だ。

 メイン会場のABCホール(福島区福島1丁目)では15日、「スペシャル・オープニング」として香港発の「四十四(しじゅうし)にして死屍死(ししし)す」を世界で初上映する。

 高層マンションに住む一家が、玄関先で身元不明の死体を発見する。部屋が「事故物件」となるのを恐れ、一家は死体を隣の玄関へ。やがて次々と巻き起こる住人たちの騒動を描く。

 監督はホー・チェクティン。昨年、長編デビュー作「正義迴廊(かいろう)」が香港で大ヒットした新鋭だ。映画祭のプログラムを決めた映画評論家の暉峻創三(てるおか・そうぞう)は、「香港映画界ではいま、新しい世代が急に台頭してきている」と語る。

国際的アクション→足元へのまなざし

 14作から最優秀を決める「…

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