昨年、児童ポルノ事件の被害に遭った18歳未満の子どもは前年より29人多い1487人だった。児童買春・児童ポルノ禁止法が制定された1999年以降、2019年の1559人に次ぎ2番目に多い。加害者の4割以上を10代が占めた。
警察庁のまとめでは、警察が昨年摘発した児童ポルノ事件は66件増の3035件、逮捕・書類送検したのは64人増の2053人。被害に遭った子どもはこの10年間では2・3倍、摘発件数は1・8倍に増えた。
昨年の1487人のうち38・8%は自ら撮影した画像で被害に遭っていた。ほかに、盗撮による被害が16・9%、買春や淫行の被害の際に撮られたのが15・7%、強制性交等や強制わいせつなどの被害の際に撮られたのが9・6%だった。
警察庁は今回、摘発された2053人を年代で分け、13年と比べた。昨年は10代が44・1%を占め、20代が22・6%、30代が15・0%、40代が11・1%など。13年は30代、20代、10代の順に多かった。10代の割合は22・7%から10年間で倍増している。
10代の約6割が高校生、2割強が中学生だった。10代の違反内容別では、盗撮や画像を送らせるなどの「製造」が40・2%と最多。ネット上などにさらす「公然陳列」が39・6%あり、その多くが男子で、自分の画像をのせるケースが目立つという。警察庁は「子どもが被害者にも加害者にもなっている」と指摘する。
加害者とつながる「ツイッター」、犯罪のやりとりは「LINE」
一方、SNSを通じて知り合…
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