石見銀山遺跡そばで女性観光客が転落死 川沿いの柵が腐食して壊れる
堀田浩一
島根県大田市大森町で8日午後3時半ごろ、観光客の女性が川沿いの通路から約4メートル下の河原に転落し、約3時間後に死亡が確認された。現場は世界遺産「石見銀山遺跡」近くの古い町並みが残る一角。腐食していた川沿いの防護柵にもたれたところ、柵が壊れて転落したとみられる。
県警大田署や市によると、死亡したのは、愛知県北名古屋市九之坪宮浦のパート従業員田上やすえさん(68)。友人らと団体ツアーに参加して、観光で現地を訪れていたという。
防護柵は幅約3メートル、高さ約80センチの木製で、市が2010年3月に設置し、管理を行っていた。市は21年4月に腐食していることを確認し、柵の前にコーンを置いて注意を促していた。だが、腐食していることを知らせる掲示はなかった。
市は23年度中に柵を付け替える予定だったが、今回の転落事故を受け、早急に対応したいとしている。(堀田浩一)
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