逆境の商店街にミニFM局 弱視の元テレビ局員「音の世界で挑戦」
林利香
シャッター店舗が目立ち苦境に立たされる大津市のナカマチ商店街が、かつてのにぎわいを取り戻そうとミニFM放送局を4月に開局する。立役者となったのは、緑内障で弱視となった元テレビ局員。「音の世界で新たな挑戦」と意気込み、商店街店主らに伴走する。
ナカマチ商店街は、丸屋町、菱屋町、長等の三つの商店街の総称で、計600メートルほどのアーケードが連なる。京阪びわ湖浜大津駅に近く、かつては大津市役所もありにぎわった。だが、浜大津―近江今津駅間を運行していた江若(こうじゃく)鉄道の廃止や市役所の移転などで衰退。最盛期の昭和30年代には約240店舗あったが、現在は約90店舗になった。
ナカマチ商店街連合会事務局長の北村浩之さん(64)が「子どもの頃に商店街を歩くと音楽が流れてウキウキした。一過性のイベントではなく、365日24時間のイベントとしてお客さんに長く楽しんでもらいたい」と、放送局の構想を描いた。
だが引き受け手がなかなか見…
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