上野の双子パンダ、1歳で独立へ 残り約10日間が最後の親子姿
上野動物園(東京都台東区)で生まれた双子のジャイアントパンダ、オスのシャオシャオとメスのレイレイが10日から、母親のシンシンと少しずつ離れて暮らし始める。別居に向けたこの「練習期間」が、親子一緒に見られる最後のチャンスになりそうだ。
双子は2021年6月生まれ。1歳8カ月を過ぎ、独り立ちする時期を迎えている。
パンダは単独で生活する動物で、野生下では1歳半から2歳にさしかかる時期に親離れをする。
園によると、まずは午前中のみシンシンと離れて過ごす。その後に少しずつ離れる時間を増やしていくという。
具体的には、午前のみ別居(ステップ1)、夜間のみ同居(ステップ2)、夜間のみ別居(ステップ3)と段階を踏む。
一日通して完全な別居になるまでは10日間ほどかかると見込む。将来的には双子も1頭ずつで過ごすようになるが、シンシンと別々になってしばらくは2頭は一緒に暮らす予定。飼育管理がしやすいためという。
観覧の狙い目の時間は……
親子一緒の姿が見られるのはあとわずか。観覧はどうなるのか。
現在、親子は事前抽選なしで自由に観覧できる。独り立ちの準備の間も観覧方法は変わらない。
ただ、別居のステップによっては双子の過ごす場所からシンシンを離すため、シンシンの観覧ができなくなるという。
独り立ちの時期を迎えているとはいえ、シャオシャオもレイレイもまだシンシンにつきまとう様子が見られる。
園によると、親子そろって動く姿がよく見られるのは朝の早い時間という。今回の独り立ちのステップでいえば、日中は同居するステップ3の時期の開園直後が良さそうだが、早い時間帯は観覧は人気で、独り立ちが発表されて以降、平日でも観覧は70~80分待ちだ。混雑具合や別居のステップなどについては、園のツイッター(https://twitter.com/UenoZooGardens)で発信するという。
寂しくない? 園の答えは
別居で親子は寂しくならないのか。
園の担当者は「普段からそれぞれ気ままに過ごしているので、親子にとって別居は人間が思うほど大きな環境の変化ではない」と話す。
別居のステップは園のサイト(https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/)でも掲載されている。(本間ほのみ)
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