竜串湾のサンゴ保全へ寄付 足摺海洋館、黒潮生物研究所に
フリーライター 笠原雅俊
高知県西部の足摺岬にほど近い竜串(たつくし)湾のサンゴ保全に役立ててもらおうと、県立足摺海洋館「SATOUMI」(高知県土佐清水市)が5日、公益財団法人黒潮生物研究所(同県大月町)に約33万円を寄付した。
竜串湾は足摺宇和海国立公園にあり、テーブルサンゴやシコロサンゴなど約100種のサンゴが生息している。しかし2004年ごろからサンゴを食い荒らすオニヒトデが大量発生し、サンゴが減少している。
足摺海洋館「SATOUMI」は20年7月のリニューアルオープン後「竜串の海の環境を守ることは、観光振興に不可欠」として、サンゴにちなみ入館料のうち1人3・5円を保全に充てる取り組みを始めた。20年度に約44万円、21年度に約36万円をサンゴの保全活動を続けている同研究所に寄付してきた。
5日の贈呈式では、新野大館長が研究所の目崎拓真所長に目録を手渡した。研究所は竜串湾でこれまでに3万匹以上のオニヒトデを駆除してきた。目崎所長は「オニヒトデの大発生を確実に収束させるためにいただいた寄付金を生かして、継続的な駆除活動を実施していく」と話した。(フリーライター 笠原雅俊)
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