旧尋常小学校がお化け屋敷に 「犬神家の一族」が誘うリアルな恐怖感

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礒部修作
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 古い校舎で恐怖体験をしてみませんか――。明治時代に建てられ、国の重要文化財に指定されている旧遷喬(せんきょう)尋常小学校(岡山県真庭市鍋屋)が今月17日から21日まで、お化け屋敷になる。普段は公開していない夜に、校舎に入ることができる。テレビドラマ「犬神家の一族」の撮影に使われた所だけに、リアルな恐怖感も誘う。

 主催するのは岡山大と広島経済大の学生4人でつくる教育系イベントの企画運営団体「First(ファースト) Penguins(ペンギンズ)」。代表で遷喬小出身の福本一成さん(22)は旧校舎で学んだことはないが、「動く度に床からギシギシと音がするし、らせん階段は階下の先が見えず、夜は近づきたくないほど怖いですよ」と話す。

 お化け屋敷の舞台となる木造校舎は1907(明治40)年に完成。外観は完全なシンメトリー(左右対称)のデザインで、中央部には2段勾配のマンサード屋根が載っている。正面屋根中央の屋根窓に入った校章は帆を張った高瀬舟をデザイン。校舎の一部のガラスは、角度によって景色が変わる貴重な手作りガラスだ。

 90年まで現役の校舎として使われ、99年に国指定重要文化財となった。2004年には稲垣吾郎さん主演のドラマ「犬神家の一族」で警察署として使われたほか、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のロケ地にもなった。

 お化け屋敷の会場に「化ける…

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