卒業証書ふじやま織とともに、地元の中3にサプライズの贈り物

三宅範和
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 山梨県富士吉田市内の四つの中学校で卒業式のあった9日、地元産の織物「ふじやま織」を使った卒業証書フォルダーが計約400人の卒業生に学校側から贈られた。富士吉田織物協同組合(渡辺教一理事長)の提案で、中学校向けに初めて実現した。

 使われた生地は、下吉田中がピンク、明見(あすみ)中が明るい緑、吉田中が青、富士見台中が深緑とそれぞれ違い、学校ごとにイメージカラーや学年カラーなどを基準に選んだ。生徒には、「ふじやま織」のフォルダーが贈られることは卒業式当日まで知らされておらず、「サプライズ」になった。

 同協同組合は「最近は、富士吉田が織物の産地だと知らない子も多い。地元の織物のことを知ってもらい、市外にも広めてもらうきっかけになれば」と話す。今後は、市内の小学校、高校の卒業証書フォルダーへの採用も視野に入れていきたいという。(三宅範和)

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