浜松市長選に市民団体の嶋田氏が立候補表明 共産が推薦
大平要
【静岡】任期満了に伴う浜松市長選(4月9日投開票)で、市民団体「住みつづけたいまち・浜松をつくるみんなの会」代表の嶋田博氏(74)が10日、無所属で立候補すると表明した。共産党が推薦する。嶋田氏は「福祉、医療、教育を重点に、暮らしやすい街づくりを訴える」と述べた。
嶋田氏は愛知県新城市出身で、1966年に旧国鉄浜松機関区に入社した。長く労働組合運動に取り組み、現在も県西部地区労働組合連合の労働相談所長を務めている。
来年1月の行政区再編では「住民サービスを落とさない」として、職員の増員で対応する。学校給食の無償化や高齢者へのバス・タクシー券の復活、ごみ有料化の中止なども掲げる。「全国トップクラスの健全財政を生かして、必要なところに財政調整基金(市の貯金)を充てる」という。
浜松市長選を巡っては現職の鈴木康友市長が不出馬を表明。これまでに、総務省元課長の中野祐介氏(52)が自民、公明両党の推薦を受け、無所属での立候補を表明している。現市政の継続を打ち出す中野氏に対し、嶋田氏は「(現市政には)悪い面もある。無投票でいいのかということで最終的には(立候補すると)判断した」という。嶋田氏の立候補は、2015年に続き2回目。(大平要)
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