【詳報】アカデミー賞「エブエブ」7冠 主演女優賞はミシェル・ヨー

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細見卓司、佐藤美鈴、日高奈緒、小原篤
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 米映画界の祭典である第95回アカデミー賞授賞式が、米ロサンゼルスで12日午後5時(日本時間13日午前9時)から始まります。作品賞にノミネートされている10作品のうち、受賞が有力視されているのは、最多10部門11ノミネートの「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」。奇想天外な発想で構築したSFアクションですが、アジア系移民やLGBTQ+の要素を織り込んでおり、アカデミー会員が多様性の観点からどうみるか注目されます。

 コロナ禍で落ち込んだ映画業界を救う大ヒットを記録し、映画館で映画をみる体験を重視したトム・クルーズ主演「トップガン マーヴェリック」や、ジェームズ・キャメロン監督の3D超大作「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」、スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的作品「フェイブルマンズ」など多彩な作品も並びます。

 受賞の行方を、タイムラインで詳報します。(タイムスタンプは日本時間。括弧内は現地時間)

12:55(20:55)

作品賞

 作品賞は、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が受賞した。このほかに監督、脚本、主演女優、助演男優、助演女優、編集の各賞も受賞し、7冠を達成した。

 受賞スピーチで、2人組のダニエルズ監督のうち、ダニエル・クワン監督は「もう十分語り尽くしたが、みなさまに感謝します。私は子どものころに気づいたことがある。私たちは互いに混乱から自分たちを守ることが重要でした。物語を伝えてくれた皆様に感謝します。世界は瞬く間に変わっている。私たちの物語が十分に追いついていないと感じることもあります。時には怖くなることがあります。映画、そしてインターネットについて世界の受けとり方が違うのではと思うこともありますが、このような物語で人生が変わりました。何世代にわたって継承していきます。ありがとうございます」などと述べた。

12:50(20:50)

主演女優賞

 主演女優賞は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のミシェル・ヨーさんが選ばれた。アジア系で初の主演女優賞受賞となった。

 拍手に包まれ登壇したヨーさ…

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