会話の有無や時間、人との距離 皇室のマスク着用は行事ごとに判断

多田晃子

 宮内庁は13日、皇居内の宮殿行事などでのマスクの着用について、会話の有無や時間、人と人との距離などを踏まえて、行事ごとに判断する方針を示した。

 天皇、皇后両陛下はこの日、皇居・御所で開かれたアンゴラのロウレンソ大統領夫妻との会見でマスクを着用した。同庁によると、近い距離で一定時間会話をすることから、同庁が両陛下と大統領夫妻にマスクの着用を依頼したという。両陛下は、宮殿で開かれた警察庁長官表彰の全国優秀警察職員計95人とのあいさつでも着用した。

 同庁は、職員のマスク着用は政府方針に沿って「個人の判断に委ねることが基本」とし、重症化リスクの高い同庁病院や高齢の皇室の方々を支える職員らには、原則着用を求めることを9日付で通知した。(多田晃子)

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    島康彦
    (朝日新聞ネットワーク報道本部次長)
    2023年3月15日12時56分 投稿
    【視点】

    全国各地を訪れ、出来るだけ多くの人たちと言葉を交わす。平成時代、上皇さまが象徴のあり方として実践したのが「平成流」スタイルでした。現在の天皇陛下も継承していますが、コロナ禍で各地を訪問できないなかでは、やむを得ないことではありますが、国民と