初めての批評は「大江健三郎さんのまね」 哲学者・柄谷行人さん談話

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 今月3日、88歳で亡くなった作家の大江健三郎さんについて、哲学者の柄谷行人さんの談話は以下の通りです。

 大江さんは、私が高校生のときに登場して、当時から読んでいました。私が初めて批評を書いて東大の五月祭賞に応募したのは、大江さんのまね(大江健三郎さんのデビュー作「奇妙な仕事」)なんです。そして、群像新人文学賞の評論部門をもらったときの審査員の一人が大江さんでした。だからある意味で、私と現代文学の関わりの最初には大江さんがいるわけですが、実際に話すようになったのは1990年に米国の会議で会ってからです。

 日本では文学と哲学にまたが…

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