破綻米銀の顧客は言った「預金はこのままに」 安心感を醸成したのは
ニューヨーク=真海喬生 ワシントン=榊原謙
相次いで経営破綻(はたん)した米国の中堅銀行2行で13日、預金の引き出しが再び可能になった。米政府などが打ち出した預金の全額保護措置などで、一時の混乱は落ち着きつつある。ただ、金融システムの安定性への疑念はくすぶっており、預金の流出や銀行株の下落が続いている。
経営破綻から一夜明けた13日午前10時すぎ。ニューヨーク市内にあるシグネチャー・バンクの支店を訪れた会社員スタンレー・バーチさんは、「破綻は非常にショックだった。でも、政府が預金を全額保護するということだったので、安心している」と笑顔をみせた。
20年以上利用してきた同行…