放送法レク、閣僚2人が異なる説明 高市氏は日程記録残らずと説明
放送法をめぐる総務省の行政文書に記された当時の高市早苗総務相へのレク(説明)について、高市経済安全保障担当相は14日の閣議後会見で「放送法の政治的公平に関する説明を受けたことはない」と改めて存在を否定した。一方、松本剛明総務相は会見で「放送関係の大臣レクはあった可能性が高いと考えられる」と説明。公文書の内容で閣僚の説明が異なる異常な状況となっている。
問題となっているのは2015年2月13日付の高市氏に対する政治的公平性のレク。「15:45~16:00」「大臣室」といった日時や出席者名、レクの概要とやりとりが記されている。
高市氏は会見で「紙に書かれてある内容のようなレクを受けるはずもない」と繰り返した。一方、レクがあった時期は、NHKの予算案を国会に提出する準備をしていた頃にあたるとして、「そういうところを詰めたレクはあり得たのではないか」と述べた。ただ、総務省や自身の事務所には、当時の大臣日程の記録が残っておらず、確認ができないとした。
松本総務相は会見で、放送関…
- 【視点】
何度も報じられていますが、この総務省の内部文書は、2014年11月23日に放送されたTBSの番組に対する礒崎首相補佐官の問題意識を記したものから始まります。最後は、2015年5月の高市総務相の国会答弁に関連する資料で終わります。この起点と終

放送法めぐる総務省文書問題
放送法の政治的公平性をめぐる首相官邸側と総務省側の安倍政権下のやりとりを記した内部資料。総務省が公開するまでの経緯や問題点をまとめた特集ページはこちら。[もっと見る]