第2回維新ブランド、強さに重なる自民像 火種は党内…松井氏引退後に懸念
日本維新の会の結党から10年余り。この間、みんなの党や希望の党など「第3極」と言われた政党が相次いで消滅するなか、政党として一定の勢力を保ち続けるのはなぜなのか。
昨春、大阪市内であった維新所属の市議による市政報告会。会場の大ホールが満員になる約600人が詰めかけた。登壇した松井一郎代表(当時)は、支援者らを前にこう語った。「かつては壇上の方が人数が多く、拍手もなかった。10年以上経ってこれだけ多くの人が集まってくれるとは」
維新は現在、地方議員449人、衆参の国会議員61人を抱える。とりわけ本拠地の大阪では、知事や大阪、堺両市長など府内の44首長のうち19を押さえ、府議会では過半数、大阪・堺市両市議会で第1党など、地方議員は党内の半分以上の247人に上る。
4月の統一地方選で現在の約1・5倍となる地方議員600議席の確保をめざす日本維新の会。これまで大阪発祥という地域性もあり、党勢が全国に及んでいるとは言いがたい状況が続いている。全国政党化への大きな試金石となる今回、維新の拡大路線の行方はどうなるのか。維新の現状を3回にわたって報告する。
発足メンバーは自民要職議員 初めからあった支持基盤
母体である地域政党・大阪維…
- 【視点】
大阪にいると「自明なこと」と思いがちですが、大阪の外から維新を見る人が増えている今、あらためて確認しておくべき、重大な内容が書かれていると思います。 それは、維新支持層は維新がゼロから作ったのではなく、維新が自民支持層を切り崩して生み

統一地方選挙・衆参補選2023年
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