国会に一度も出席しないという想定外の行動を続けたガーシー(本名・東谷義和)参院議員が、議員の資格を失うことになった。有権者に直接選ばれる重みを重視して、国会は慎重に対応しようとしたが、度重なる出席要請を断り続けた。国会議員が果たすべき役割とは何なのか。
議席を「私物化」 問われるあり方
想定外なのは、国会の欠席だけでない。ガーシー氏が所属する政治家女子48党(旧NHK党)の立花孝志・前党首は2月の会見で、ガーシー氏が除名になった場合、昨夏の参院選比例区で党内得票4位の斉藤健一郎氏を繰り上げ当選させる考えを示した。
2位の候補が当選するのがルールだが、得票2、3位の候補には「離党」してもらい、その資格を失わせるという。理由について立花氏は「ガーシーが取ってくれた議席はホリエモン秘書の斉藤君に譲りたい。党のためにはホリエモンの力が必要」と述べた。
重いはずの議席を私物化するかのような動きは、ほかにもある。
れいわ新選組は、昨夏の参院…