第3回維新の全国政党化、大阪以外で共通利益あるか 砂原庸介教授に聞く
聞き手・菅原普 池尻和生
「全国政党化」の目標を掲げ、春の統一地方選に臨む日本維新の会。旗印の大阪都構想を失っても一定の勢力を維持する一方、大阪以外での支持拡大は必ずしも見通せない。今後の課題や展望について、地方政治や都市制度の観点から維新を見続けている砂原庸介・神戸大教授に話を聞いた。
――第3極をめざす政党の多くが立ち消えになる中、維新が存続している理由をどう見ますか
大阪の地方選挙でこれまで勝っているからです。今も維新は、大阪の地方選挙がいわば一番大事で、国会議員の方は二次的な性格があると思います。国会の議席が減っても維新が再浮上するのは、大阪の地方選挙で勝っているから。逆に大阪で負けるようになると消えてしまうと思います。
――当初は党創業者である橋下徹氏の高い発信力もあって議席を伸ばしましたが、橋下氏が引退した後も徐々に拡大しています
当初の橋下氏のパーソナリテ…

統一地方選挙・衆参補選2023年
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