冷凍マグロ18トンを横領容疑 築地の元食品会社長「所有権は自分」
吉沢英将
食品会社から預かった冷凍マグロを許可なく販売したとして、警視庁は15日、食品製造加工会社「高栄」(東京都中央区、倒産)の社長の男(73)=東京都港区=と同社社員ら計3人を業務上横領容疑で再逮捕し、発表した。調べに「マグロの所有権は自分の会社にあった」と容疑を否認しているという。
築地署によると、3人は2016年5~7月、別の食品会社から販売を委託されていた冷凍マグロ約18トン(販売価格計約2500万円)を、委託契約が解除されたにもかかわらず無断で売却した疑いがある。同署は、3人がマグロの売却代金を委託元の会社に支払わず、高栄の運転資金に使ったとみている。
高栄は事件約4年前の12年6月、被害側の食品会社と冷凍マグロの販売委託契約を締結。マグロをいったん預かって別の会社に販売し、売上代金のうち一部を手数料として受け取り、残りを食品会社に支払う内容だった。しかし16年3月に食品会社への売上代金の不払いが発覚し、契約解除を通知されていたという。(吉沢英将)
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