沖縄尚学の野球用品博士 初戦はボールパーソン、甲子園の舞台に立つ

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板倉大地
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(18日、第95回記念選抜高校野球大会1回戦 沖縄尚学4-3岐阜・大垣日大)

 9年ぶりに高校野球の選抜大会へ出場する沖縄尚学には、多くの部員が野球用品について相談する「博士」がいる。それは道具のメーカーでも、指導者でもない。

 同じ野球部員の池間愛希さん(3年)が、チーム随一の道具に対するこだわりと、豊富な知識で仲間たちを支えている。

 「外野手用のグラブがほしいんだけど」。昨年11月の明治神宮大会直前、池間さんに外野手の玉那覇世生さん(同)が声をかけた。古くなったグラブを買い替えようと考え、どのメーカーのものにするか迷っていた。池間さんは革が丈夫で長持ちする商品をいくつか紹介した。

 池間さんには、こうした相談が各部員から寄せられる。玉那覇さんも「グラブについて詳しいから相談した」と話す。

スパイクの刃にもこだわり

 上から下まで、池間さんは野球で身につけるもの全てにこだわる。インナーは体を引き締める素材のものを、スパイクは地面でしっかり踏ん張れるように刃が9本のものと決めている。

 野球の道具にこだわり始めたのは、小学2年のころ。当時、プロ野球阪神にいた西岡剛選手のファンで、同じものをそろえたいと思ったことがきっかけだ。

 「かっこいい」と気に入っていたのは、金と赤のバッティング手袋。グラブも西岡選手がメーカーを変えれば、特注して配色も同じにした。

 次第に、それぞれの道具の性…

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