ウクライナのインフラ担当副大臣「国際サポートを」広島の国際シンポ
編集委員・副島英樹
「復興から成長へ 広島の経験に学ぶ」と題した国際シンポジウムが15日、広島市中区の広島国際会議場で開かれた。世界銀行と広島市の主催。基調講演では、ロシアの侵攻を受けているウクライナ政府のインフラ担当のアナ・ユルチェンコ副大臣が復興に向けて大きな国際的サポートが必要だと訴えた。
ユルチェンコ氏は侵攻による住居や社会・交通インフラ、エネルギーなどの損害は昨年6月時点で約970億ドルに達し、今も増え続けていると指摘。避難者を帰還させ、住宅を与え、コミュニティーを再生させる必要があり、社会の透明性やエネルギー効率を高めながら、よりよく社会を復興させたいと強調した。
そして、講演の最後はこう締めくくった。
「広島は平和の象徴であり、繁栄と復興の象徴です。皆様方のアイデアに学んで復興していきたい。ウクライナの市民はすべて、私たちの家、私たちの都市が復興できる、繁栄できると信じています。ウクライナの子どもたちは希望を持ち、明るい未来、平和な将来を信じています」(編集委員・副島英樹)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。