プロも通ったバッティングセンター閉店 惜しむ声に店主「ごめんね」
マハール有仁州
星稜のバッテリーとして甲子園で活躍した奥川恭伸投手(現ヤクルト)、山瀬慎之助捕手(現巨人)らも少年時代に汗を流すなど、地域に親しまれた金沢市の「ハローバッティングセンター」が4月9日、42年の歴史に幕を下ろす。経営してきた夫妻は、少年たちとの出会いを「42年間、こちらが育ててもらった思い。感謝しかない」と振り返っている。
金沢駅から北に2キロ、スーパーや事務所などが並ぶ同市諸江町の一角に「ハロー」はある。計8台のマシンから放たれる白球を子どもやカップルが心地よい金属音を響かせて打ち返していた。
店主は出戸正信さん(75)。根っからの野球好きで、タクシー会社を辞めて、1981年にハローを開店。妻の景子さん(68)とバッティングセンターを築き上げた。
にぎわいのピークは80年代後半~90年ごろのバブル期で、連休には1日600人も訪れた。だが、ブームはかげり、周辺のセンターは次々と閉業。出戸さんによると、金沢市内に5カ所ほどあったセンターは、ハローが最後になったという。
巣立っていった野球少年たち
そのハローも、時に高い柱に…