第14回「国民はまだ民主党を許さない」 立憲・玄葉氏が目指す「改革政党」
民主党政権で外相を務め、今は立憲民主党で安全保障政策の責任者を担う玄葉光一郎氏。党内対立を繰り返した民主政権の経験を踏まえ、思想信条が異なる議員をどうまとめていくのか。野党が目指すべき党の立ち位置や方向性についてインタビューしました。
玄葉氏は「現実的で、責任ある改革政党にならないといけない。全体として穏健保守・中道に寄らないといけない」との考えを示しました。一方で民主政権について「国民は許してくれていない」と語りました。
――民主が政権から転落して10年が経ちました。傷痕はなお残っていると感じますか。
「失敗は成功の母、成功のもと、という所は間違いなくある。あのときの体験、経験は次に必ず生きます。次に政権交代を果たしたときには。私はそう思うが、残念ながら国民はそう思ってくれていない、許してくれていない。自分たちが感じた以上に傷が深いということだと思います」
「もう10年経ちましたが、まだ(信頼回復の)途上ですね。この間、諦めて1人、また1人と、悪い言い方をすれば権力にすり寄っていった。我々は、政権交代のある政治を作ろうと、痩せ我慢かも知れないが初志貫徹でやります」
――民主は党内対立をきっかけに瓦解(がかい)しました。立憲内でも、政治的方向性の違いで対立が浮き彫りとなる場面もあります。
「立憲は、リベラルから穏健…