第16回立憲と共闘「アホな前例破るため」 維新・馬場氏が語る第三極の今後

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聞き手=笹川翔平
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 自民党でも民主党でもない「第三極」――。こんな触れ込みで国政進出を果たして10年を経た日本維新の会。仲たがいが続いた立憲民主党と国会対応で連携する「共闘」に踏みきり、新たな方向性を示そうとしています。

 今後、どう勢力を拡大し、政権交代を目指していくのでしょうか。馬場伸幸代表は「野党も案を出して議論し、与党とぶつかり合うべきです」と語り、対案路線をとるべきだとの考えを示しました。「国民に『どっちがいい?』とやるべきだ。そういう流れになれば、二大政党制にたどりつける」との構想を語りました。

 ――維新は、民主が政権から転落した2012年に国政進出を果たした。維新にとって、この10年をどう評価しますか。

 「54人で華々しくデビューしたけど、党内はぐちゃぐちゃ。(「太陽の党」から合流した)石原慎太郎さん、元自民の重鎮もいた。意思の疎通ができず、離合集散が続いたのが最初の5年でした。政治の世界は『数は力』というが、54人いてもバラバラでは5人の集団にも勝てないとわかりました」

 ――最近は、立憲と連携するなど路線が少し変わってきました。

 「やっと地に足を着けて政治ができるようになり、永田町の動き、役人の考えがだんだん分かってきました。岸田文雄政権も見てきたが、何もやらない。提案しても相手にしてくれない。ならば、ということで立憲との『協調』に向けた動きが出てきた」

 ――維新と立憲は、憲法観や安全保障政策の違いなどから「水と油」と称されてきました。

 「永田町のアホな前例、慣例…

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