ポーランドがウクライナに戦闘機提供へ NATOでは初「数日中に」

ウクライナ情勢

喜田尚
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 ポーランドのドゥダ大統領は16日、同国が保有する旧ソ連製の戦闘機「ミグ29」を「数日以内にウクライナに提供する」と述べた。ロイター通信が伝えた。北大西洋条約機構(NATO)加盟国がウクライナに戦闘機を提供するのは、同国へのロシア軍の侵攻後初めて。ウクライナは欧米の支援国に戦闘機の提供を強く求めてきたが、実現していなかった。

 ドゥダ氏によると、ポーランドはミグ29を10~20機保有。ウクライナに対し、まず4機を実戦配備できる状態で提供するという。ポーランドのモラビエツキ首相は14日、提供には4~6週間かかるとの考えを示していた。

 ウクライナへの戦闘機提供はスロバキアも検討中とされるが、NATO加盟国の間ではロシアの反発を警戒して慎重姿勢の国も多い。ポーランドが提供を急ぐ背景には、自国が先陣を切ることで他国にも提供を急ぐよう促す考えがあるとみられる。ドゥダ氏は「我々は同盟の枠内で行動したいと考えている」と述べた。

 ポーランドはドイツ製戦車「レオパルト2」についてもドイツに提供を強く促し、2月以降、自らも14両をウクライナに提供した。(喜田尚)

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