Q&Aでわかるイラク戦争とその後 ウクライナ危機の今に通じる教訓
20年前に米国のジョージ・W・ブッシュ政権が始めたイラク戦争。何のために戦争を始め、その後の世界にどんな影響を与えたのでしょうか。経緯をたどると、ウクライナ危機に揺れる今の世界に通じる教訓が浮かび上がってきます。
Q イラク戦争から20日で20年になります。米国は当時、なぜ戦争を始めたのですか?
A イラクで長年、圧政を敷いてきたフセイン独裁政権が核兵器や生物・化学兵器といった大量破壊兵器を隠し持っている、と信じていたのが直接の動機です。イラクを圧政から解放し、民主化してあげようという思いもありました。米国は英国などと一緒に「有志連合」を組んで、2003年3月20日、国連決議のないまま戦争に踏み切りました。
Q 反対した国も多かったのですか?
A 米国は当時、アフガニスタンで対テロ戦争を始めたばかりで、イラクにも手を広げることに驚いた人は多かった。ロシアや中国だけでなく、フランスやドイツなどもこの戦争に反対しました。日本は小泉純一郎首相が支持を表明しました。
その後、イラク戦争はどのように終わったのでしょうか。記事後半では、戦後に台頭した過激派組織「イスラム国」や、唯一の超大国だった米国の変化について説明します。
米国は軍事力の強さを示すことはできたが…
Q 戦争はどうなったのですか?
A 巡航ミサイルや精密爆弾…
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