プロポーズを形に残す 京都のプリザーブド店がかける「魔法」
加戸靖史
もらったお花、ずっと残します――。京都の専門店が提供している、そんなサービスが人気だ。全国から依頼が相次ぎ、4月には大阪市に新たな店舗を開く。
京都市中京区の三条通沿いにある「スプン」。1916(大正5)年ごろに建設された登録有形文化財のビルに入る作業場には各地から届いた花々が並ぶ。
圧倒的に多いのは赤いバラ。ほかにもチューリップ、かすみ草、ラナンキュラス、シンビジウムなど、多種多様だ。
気づいた「困りごと」
客から預かった花を長期保存できるプリザーブドフラワーに加工したうえで、さまざまなインテリアグッズに仕立てる。2017年のオープン以来、依頼は右肩上がりで増え続け、今は年1千件を超えるほどに。
「お客様の困りごとを助けたかった」。「スプン」を運営する京都しまうま堂代表の木下志磨子(しまこ)さん(47)は話す。
木下さんは長野県出身。京都…
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