暴言繰り返すコーチ「力関係は顧問の上」 部活指導者の体罰どう防ぐ

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小川崇 高浜行人 武田啓亮
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 「ぶっ殺す」

 東海地方の公立高校バレー部の女子生徒は、今年、外部から来ている男性コーチが別の部員に暴言を浴びせる場面に居合わせたという。女子生徒によると、そばにいた部員たちはぼうぜんとした様子だった。

 「遊びでやってんじゃねえ!」「怖がってんじゃねーよ!」。女子生徒自身も練習試合中に大勢が見ている前でこのコーチから怒鳴られたことがあるという。「プレー中にボールをぶつけられた」と部員から相談を受けたこともある。

 威圧的な指導を受け、涙が流れたり部活前に胃が痛くなったりすることもあった。「部活にいくのは正直つらい」と話す。

記事の後半では、コーチによる「パワハラ」が訴訟にまで発展したケースや、外部指導者による体罰を防ぐための対策などに触れています。

コーチから「パワハラ」、訴訟に発展したケースも

 コーチはボランティアの立場…

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    内田良
    (名古屋大学大学院教授=教育社会学)
    2023年3月19日10時54分 投稿
    【視点】

    これまでのところ、学校で部活動の指導にたずさわってきた外部の指導者のなかには、なんらかの正式な身分をもつこともなく、たんにボランティアとしてかかわってきた人たちも少なくありません。このような場合、トラブルが発生したとしても責任を求められるこ

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    平尾剛
    (スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表)
    2023年3月22日18時20分 投稿
    【解説】

    いつになればスポーツの現場から暴力や暴言がなくなるのだろう。このテの記事を読むたびに深い徒労感に襲われます。 中屋晋氏は、体罰がダメだと理解していながらも「(…)部員のやる気を引き出す方法がわからなかったり、生徒に軽視されて言うことを