「理系の勉強は高校から」 科学の甲子園出場者に聞く探究心のルーツ

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武田啓亮
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 高校生が理科、数学、情報の知識や技能を競う「科学の甲子園全国大会」が17~19日に開かれた。出場者の中には、理数系に興味を持ったのは高校に入ってから、という生徒もいる。ある生徒の幼少期をたどると、幅広い分野に興味を持ちつつ、科学的な探究心を育んでいった過程が見えてきた。

 初出場となった京都市立西京高校は、メンバー8人のうち3人が、普段から実験や観察の経験を重ねている理学部員。残りの5人は、この大会のために集まった運動部などからの「助っ人」だ。

 メンバーを集めた「発起人」が、理学部の小藪夏陽(なつひ)さん(17)。国際数学オリンピックや国際物理オリンピックの予選に出場するなど、知識を応用して難題を解く競技が大好きだ。自分の持つ学力の証明として何らかの賞を得たいと、「甲子園」への出場を目指した。

 本格的に物理の勉強を始めたのは高校に入ってから。小中学生の頃は、テレビの歴史番組や偉人の伝記などが興味の中心だった。就学前に英語の絵本に夢中になり、小学2年生で英検2級を取得するなど、英語も得意だ。

 ただ、科学的な探究心も人一倍だったという。

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