SVB、巨額預金流出の末に破綻 SNSが増幅する「取り付け騒ぎ」
ワシントン=榊原謙 ニューヨーク=真海喬生 ハンブルク=和気真也 徳島慎也
米中堅銀行シリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻(はたん)して17日で1週間がたつ。SNSを介して信用不安が増幅し、オンライン上で「取り付け騒ぎ」が起きた。同銀の破綻により、預金保険制度で保護されない預金を多くもつ米ファーストリパブリック・バンクの資金繰り不安も高まり、16日には大手銀など11行が「預金」による支援を発表した。
「ソーシャルメディアによって預金の流出に拍車がかかれば、銀行は破綻の危機にさらされる」
16日、米議会上院の公聴会でイエレン財務長官が強調したのは、SVB破綻とSNSの関係だった。
発端は、SVBが8日に発表…