中央競馬は予定通り開催へ 労組スト通告も調教師会は開催申し入れ
日本中央競馬会(JRA)は17日、四つの厩務員(きゅうむいん)労働組合によるストライキ通告があった18、19日の中山、阪神、中京の各競馬場でのレースを、予定通り開催することを決めた。
今年の春闘で各厩務員労組が、雇い主にあたる日本調教師会に求めているのは2011年に始まった賃金体系の廃止だ。馬券の売り上げが下がった時期に導入された賃金体系が、売り上げが回復した現在も続けられていることを問題視している。
日本調教師会と、各厩務員労組との交渉は17日も継続して行われた。1労組は妥結したが、残る3労組とは合意できなかった。
しかし、調教師会側はJRAに開催を申し入れた。パドック(下見所)で馬を歩かせたりする業務は調教師自らが代わって行うなどの対策がとられる。また、労組非加盟の従業員に業務を依頼する。
JRAはホームページで18日午前9時に開催に関する当日の情報を明らかにするとしている。
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