首相、衆参補選「勝敗ライン」に言及 日韓は「正常化へ一歩」
岸田文雄首相は17日夕、首相官邸で開かれた記者会見で、4月23日投開票の衆参五つの補欠選挙の勝敗ラインを問われ、「自民党の議席をしっかり守り抜き、さらに拡大していくべく全力を尽くしていきたい」と述べた。自民が議席を得ていた衆院千葉5区、山口2区、4区の議席を維持した上で、野党系の議席だった衆院和歌山1区、参院大分選挙区での議席積み増しを狙う考えを示した。
首相は補選の位置づけについて「今後の国政にも影響を与える可能性もある重要な選挙であると認識している。補選に至る様々な経緯や地域の実情が問われる選挙でもあるが、国政上の課題とそれに対する対応なども総合的に見極めて、有権者は投票されるものと認識している」と述べた。
米国の中堅銀行シリコンバレーバンクの経営破綻(はたん)やスイスの金融大手クレディ・スイス・グループの経営不安など、世界の金融市場が不安定化している点について、首相は「欧米の金融当局が、信用不安の影響を拡大させないための迅速な対応を講じていると承知している」と説明。日本への波及については、「現在、日本の金融機関は総じて充実した流動性、資本を維持しており、金融システムは総体として安定していると評価している」と話した。
その上で日銀や各国の金融当局と連携しながら「実体経済や金融システムの安定性に与える影響などについて強い警戒心をもって注視をしていく」と説明した。
政府が今月中に正式決定する…

統一地方選挙・衆参補選2023年
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