破綻行幹部の自社株「売り抜け」を禁止 再就職制限も 米政権が提案

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ワシントン=榊原謙
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 バイデン米政権は17日、経営破綻(はたん)した銀行の幹部の責任をより厳しく問う規制の強化案を公表した。破綻前に自社株を売って得た利益を受け取れなくしたり、他行への再就職を制限したりすることが柱。関連法案の可決を米議会に求める。

 米メディアは、破綻したシリコンバレーバンク(SVB)の経営者が、破綻前に自社株を売却し、300万ドル(約4億円)以上の利益をあげたと報じている。米証券取引委員会(SEC)などが調査に乗り出しており、バイデン大統領も取り締まりの必要性を訴えている。

 新規制案では、誤った経営や過剰なリスクをとった末に破綻した銀行の幹部について、報酬の受け取りの制限や、自社株を破綻直前に売って得た利益の返上を求める。現行法では、一部の大手行のみがこうした規制の対象で、それをSVBなどの中堅行にも広げる。

 また、SVBなどのように預…

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