中国が習近平(シーチンピン)国家主席のロシア訪問を発表したことについて、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は17日の電話会見で、中国がロシアとウクライナの停戦を提案する可能性があると指摘した上で、提案がロシア寄りの内容になることへの懸念を示した。
中国外務省は17日、習氏が20~22日にロシアを公式訪問し、プーチン大統領と会談すると発表した。カービー氏は中国が停戦を提案する可能性があるとし、「ロシアに利益をもたらし、ウクライナを犠牲にするという点で、深く懸念している」と述べた。
中国は2月24日、ロシアとウクライナ双方に直接対話の再開や停戦、和平交渉の開始を呼びかける文書を発表している。これに対し、カービー氏は「今、停戦すれば、ロシアの征服を認め、主権国家であるウクライナの領土をロシア軍が占領し続けるのを許すことになる」と批判した。
またカービー氏は、中国の提…

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