超満員の球場に、視聴率40%超を記録した試合中継。日本代表「侍ジャパン」の関連グッズも売れに売れた。連日、SNSのトレンドワードに入るなど、話題をさらっている「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」。空前の盛り上がりの裏に何があったのか。
東京オリンピック直後の監督選び
球界に東京五輪金メダルの余韻が残る2021年9月。
プロ・アマでつくる「侍ジャパン強化委員会」が開かれた。この第5回WBCに臨む日本代表の編成が議題だった。
大会創設から2連覇した「侍ジャパン」は、13年の第3回大会、17年の第4回大会と4強敗退。五輪の優勝で、WBCでの3大会ぶり世界一への期待は膨らんだ。
球界関係者によると、東京五輪監督・稲葉篤紀の後任選びは、プロ側が主導権を握った。
10月まで数回開催された「小委員会」で、50~60人の名前が挙がったという。
上原浩治、藤川球児、松坂大輔、江川卓……。年齢や指導者経験の有無が考慮された。
残った候補は、高橋由伸、工…

言葉でたどる大谷翔平の軌跡
エンゼルス大谷翔平の語録集。幼少期から高校野球、日本ハム、そして大リーグまで大谷の軌跡をたどります。[もっと見る]