祖父の甲子園40勝へ「打ちたい」 大垣日大監督の孫・高橋慎選手

上山浩也
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(18日、第95回記念選抜高校野球大会1回戦 岐阜・大垣日大―沖縄尚学)

 甲子園通算39勝を挙げた大垣日大(岐阜)の阪口慶三監督(78)は、18日第3試合の沖縄尚学(沖縄)戦で40勝目を狙う。一緒に戦うのは、一塁手で中軸を任される孫の高橋慎選手(3年)だ。「しっかりと勝ちにつながるように打ちたい」と臨む。

 高橋選手は3月4日の練習試合で、2打席目に右手首に死球を受けた。1打席目に安打を放ち、バットを振り込んできた冬場の練習の成果を示した直後のことだった。

 「どうして……」と焦る思い。右手首をサポーターで固定し、守備練習でもボールを捕るだけで投げられない日々が続いた。

 当然、バットも振れなかった。それでも「タイミングの取り方とか、できる練習は他にもある。甲子園に向けて楽しみが大きく、気持ちも調子も上がった」と下半身の使い方などの工夫に取り組んだ。

 練習試合で打席に立てるようになったのは開幕の1週間ほど前。いきなり複数安打を放ち、周囲を驚かせた。

 高橋選手は監督の娘の三男で、父の仕事の都合で愛媛県で育った。愛媛の強豪校への進学も考えていたが、最終的に祖父と一緒に甲子園をめざすことを決めた。「おじいちゃんと一緒に野球をやろうと呼んだけれど、2回も一緒に甲子園に行けるのは幸せなことと」と阪口監督も孫の活躍を期待する。

 前日から降り続いた雨の影響で、この日は開会式が予定より1時間半遅い午前10時半に始まった。第3試合も当初の午後3時半から午後5時の開始予定になった。

 大垣日大は昨春の選抜も初戦は第3試合。そのときも雨や延長の影響で試合開始時間が午後6時26分、試合終了は午後8時19分でともに選抜の「最も遅い」時間を経験した。

 今年も遅い時間でのスタートとなる。1年前にナイターになった試合で2安打した高橋選手をはじめ、選手一同が「監督の40勝目をつかみたい」と意気込んでいる。(上山浩也)

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