偉大な血筋、同情されたら「カチンと来る」 祖父にはなれなくても

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鈴木健輔
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大相撲春場所7日目)

 生前の祖父、大鵬をつぶさに見てはいなかった。

 優しかったし、よく食事に連れていってくれた。ホテルのビュッフェ、鉄板焼き、行きつけのすし屋。王鵬は貝ばかり握ってもらったのだが、祖父が何を食べていたかは覚えていない。

 大事にしていた言葉も。例えば、「忍」。親方として弟子に言い解いているのを耳にしたことがあるが、幼いからさっぱりだった。

 心の上に刃を載せて生きる―…

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