トランプ氏、「来週逮捕される」と自ら投稿 支持者らに抗議呼びかけ
トランプ米前大統領は18日、自らがまもなく、ニューヨークのマンハッタン地区検察官に「逮捕される」と主張した。地区検察官は、トランプ氏が2016年の大統領選中に、元ポルノ女優に「口止め料」を支払った問題をめぐって捜査を続けており、米メディアは「捜査が大詰めを迎えている」と報じている。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「来週火曜日に逮捕される」と投稿し、支持者に対して抗議するよう呼びかけた。根拠として「地区検察官からの違法なリーク」とし、「証明できる犯罪はない」と反発した。
問題となっている元ポルノ女優は、かつてトランプ氏と不倫関係にあったとされる。トランプ氏はその関係が明らかになることで大統領選に影響が出ることを懸念し、弁護士を通じて13万ドル(約1700万円)を支払った疑いがかけられている。ニューヨーク州法では、選挙に影響を与える一定額以上の寄付が禁じられており、この口止め料が抵触する可能性が指摘されてきた。
トランプ氏を起訴するかどうかは、地区検察官が招集した大陪審が決める。起訴された場合はいったん、出頭して逮捕される手続きとなる。米メディアによると、地区検察官はトランプ氏に対し、大陪審の前で証言する機会を提示したが、トランプ氏は拒んだという。米紙ニューヨーク・タイムズはこうした提示について「起訴が近いことを示している」と報じた。(ニューヨーク=中井大助)
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- 【視点】
トランプ元大統領は自らの支持者を、自身が作成したSNS「トゥルース・ソーシャル」に集め、SNS内の過激なメッセージ発信を継続している。それにより、フェイクニュースや陰謀論の温床となる、トランプ氏逃れるSNSのエコーチェンバー性、サイバーカス
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