米ニューヨークの著名な複合アリーナ施設、マジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で、顔認証の技術が反発を招いている。特定の弁護士らを「出入り禁止」にするために用いているためだ。顔認証技術を規制する動きもあるが、それに対する異論も根強い。
2022年12月、ニューヨーク州の弁護士ニコレット・ランディさんは交際相手と一緒に、人気歌手マライア・キャリーのクリスマスコンサートに行くはずだった。しかし、会場のMSGに着くと「入場は認められない」と拒まれた。計376・83ドル(約5万円)のチケットが無駄になった。
後に、警備員が顔認証技術を使ってランディさんを特定していたことが明らかになった。ランディさんらが裁判所に提出した書面によると、入場を拒否された経緯はこうだ。
市民に親しまれる「世界で最も有名なアリーナ」で……
16年、ある女性がMSGの…