教員不足で「苦渋の決断」 少人数学級あきらめた 沖縄・山口

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前田健汰 編集委員・氏岡真弓
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 独自の少人数学級を進めてきた沖縄県山口県が、新年度から一部の学級の人数を増やす。教員不足で授業ができなくなるのを防ぐため、見直さざるを得ないと両教委は言う。特別支援学級の増加で教員の「需要」が増えたり、教員を「供給」する採用試験の志願者が減ったりしていることが背景にある。

 「先生が足りません」「児童生徒のために35人学級の継続を」

「先生が足りません」 無言の抗議

 2月20日、沖縄県庁近くで現職の教員や保護者ら20人余りが少人数学級の見直しに抗議するプラカードを持ち、黙ったまま立った。教員や大学の非常勤講師らからなる「沖縄の教職員の働き方を考える会」が企画した無言の抗議行動だ。

 「県教委がこの4月から、教…

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    武田緑
    (教育ファシリテーター)
    2023年3月28日7時7分 投稿
    【視点】

    教員不足の厳しい現状が現れている出来事ですね...。特に沖縄は、子どもたちの抱える課題(子どもたちが背負わされている課題)が大きい地域であり、学校現場の教職員と子どもたちのことがすごく心配です。 両教委も、ずっと35人を超える人数で運