三重・伊賀で今回限りの19歳成人式 初の18歳成人式も5月に

亀岡龍太
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 今年度に19歳となる人を対象に三重県伊賀市と市教育委員会が主催する成人式が19日、市内9会場であり、計635人が参加した。昨年4月に成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた改正民法にもとづき、市は成人式の対象を20歳から18歳にする方針で、「19歳成人式」は今回だけの経過措置となる。

 18歳成人式は多くの若者に受け入れられていないとの見方があるなか、国は成人式の対象年齢を自治体の判断に委ね、18歳を対象にする自治体は数例とされる。伊賀市と市教委は今年1月8日に20歳成人式を開き、今年度の18歳を対象にする初の「18歳成人式」は5月4日に予定する。

 市教委によると、19歳成人式の案内は計754人に送付。参加者は転出などで送っていなかった51人を含め計635人で、参加率は84・22%だった。

 113人が参加した伊賀市上野丸之内の崇広中学校体育館では、山口大介さん(19)が「成人の自覚と希望を忘れず、社会の一員として前向きに歩んでいこう」とあいさつ。岡本栄市長は「大人の時間が長くなったと思ってほしい。1年早くなったことをいかし、やりたいことを一つでも増やして」と呼びかけた。(亀岡龍太)

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