女子学生「兵庫の企業、あまり知らない」 若者の流出、目立つ男女差
大下美倫
若い世代の兵庫県外への流出が拡大している。就職先に県内企業を選ばない学生が多いためで、県人口が減り続ける一因にもなっている。歯止めが利かない状況が続けば、将来的に県経済などの弱体化にもつながりかねない。
「県内企業にマイナスなイメージはないけど、あまり知らないです」「どの県で働くかはあまり意識していないです」
2月下旬、県と神戸経済同友会が開いた「キャリア研究会」の座談会。集まった県内企業約10社の経営者たちに、県内の大学などに通う大学1、2年生の女子学生たちが、率直な思いを話した。
「女子学生が知名度の高い県外企業に流れてしまっている」。建設機械メーカー「日工」(明石市)の担当者は危機感をあらわにする。特に理系の女子学生は取り合いだという。