秋葉・元復興相を宮城2区支部長に申請へ 自民県連内には不満も

自民

根津弥
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 政治資金問題などで復興相を事実上更迭された秋葉賢也衆院議員(比例東北)の処遇について、自民党宮城県連は19日、仙台市内で会合を開き、次期衆院選の宮城2区候補者として、2区支部長に推すことを決めた。近く党本部に申請する。ただ、地元の協議の場では反対する一部の県議が退席するなど、不満を残す決着となった。

 秋葉氏の申請については宮城野、泉、若林の各支部が2月以降に協議。宮城野、泉両区は秋葉氏を支持したが、若林区は反対が多く、まとまらなかった。

 19日午前に3支部の幹部らで作る「第2選挙区支部」の臨時総会があり、非公開で協議した。支部長代行の石川光次郎県議によると、改めて数人から反対意見が出たが、7月の仙台市議選や秋の県議選に向けて「一枚岩とならないといけない」として、秋葉氏を推すことが決まった。

 ただ、若林選出の渡辺勝幸県議は協議中に退室した。渡辺県議は取材に「私は反対。この場で決定するというので退席させていただいた」と述べた。

 秋葉氏は臨時総会後、報道陣の取材に「一つ一つの意見を謙虚に受け止めながら自らの政治活動に生かしてまいりたい」と話した。

 これを受け、県連は19日夕に常任役員会や総務会などを開き、秋葉氏を2区支部長として党本部に申請することを正式に決めた。異論は出なかったという。

 地元で反対意見も出た中で申請が決まったことについて、県連の西村明宏会長は総務会後、「しっかりと秋葉さんも受け止めて、今後の活動に生かしてもらえればと思う」と述べた。(根津弥)

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